2016年1月1日金曜日

どうやって受験する大学院を決めればよいか

この記事はこんな人に向けて書きました。
大学院に行くかどうか迷っている大学生
大学院に行くことは決めたが、どの大学院を受験するか迷っている大学生

就職か大学院か。これは多くの理系学部にいる大学生の悩みだろう。ようやく大学院に進学すると決めたものの、色々な理由で他大学の大学院を受験したいという人は多いと思う。そこで、どのように進学する大学院を決めればよいかについて私なりの考えを書こうと思う。


ポイント

  • 大学院に支払う費用
  • 研究内容
  • 修士か博士か
  • 就職先
  • 教授の年齢、論文執筆状況
  • 研究室見学


大学院に支払う費用
国公立では2年で140万くらい、私立はいろいろなので調べましょう。
ここのサイトがくわしいです。
奨学金なども視野にいれるとよいでしょう。

研究内容
研究内容から検索するのはわりと難しい。グーグルで検索すれば有名な研究室はでてくる場合があるが、全国の研究室から網羅的に探せるわけではないので注意したい。ではどうやって網羅的に検索できるのか?それは、専攻内容でふるいにかけていくことだ。下記サイトで大学院をかなり絞り込んで詳細に検索できる。まずはここで検索してみることだ。
検索できたらそこから良さそうな大学院を選んでまたグーグルで検索し、研究室のページで研究内容について調べればいい。

修士か博士か
大学院のには修士2年間と博士の進学とセットになっている5年間の二つのタイプのコースがある。博士は2年で卒業できるところもあるので厳密には4年間のところもある。要注意。大学によっては大きな差があるので注意、例えば奈良先端科学技術大学院大は博士を育てることに熱心なため、5年コースは2年コースよりもかなり優遇されるらしい。この辺は詳しく調べるしかない。

就職先
これも多くの人にとって大事なことだ。有名大学だからといって必ず就職が良いわけではない。同じ理系でも理学部は就職無理学部と言われるように就職先は全然ちがうが、学部、専攻だけでなく、研究室単位でも就職先の差が大きいところもあるので要注意だ。東大ではある研究室では毎年同じ企業に数人行っているところがあるという。このくらいピンポイントな話になるとなかなか調べるのが難しいが、専攻単位では就職先が出ていることは多いのでそこは要チェックである。

教授の年齢、論文執筆状況
はっきり言って教授が定年間近の研究室はかなり慎重になった方がいい。なぜなら、教授が定年になったらその研究室はどうなるかわからない。最悪なくなる。自分のやっている研究ができなくなるかもしれない。卒研にかかわる内容だったら大変だ。
次に論文執筆状況だが、これはかなり見落とされがち。教授になることが目的で、それを達成してからはもう研究に対する熱は冷めているなんて教授はそれなりにいる。最近発表した論文はあるかを調べるといい。


ここまで調べたらいよいよ研究室見学だ。


研究室見学

時期は本当はいつでもよいが、私の回りでは3回生と4回生の間の春休みに行く人が多かった。私もその時期に行ったが、もっと早くに行けばよかったと後悔した。研究室の見学の約束をしなければならない。研究室のウェブページには教授のメールアドレスが載っていることがほとんどであるので、そこにメールを送ればよい。書き方は以下のようにすればよい。

(大学名から研究室名まで)

(教授の名前)教授

はじめまして。

(自分の大学名から学科名

(あるいは研究室名)までと氏名)と申します。
修士課程の進学を考えるにあたり、(研究室の名前)を見学したく、連絡させていただきました。
ご多忙の中、恐縮ではございますが、見学の時間をいただけないでしょうか。
こちらの予定で、誠に勝手ですが、(時期)にそちらに訪問したいと思っています。
ご検討よろしくお願いします。

こうして見学の約束がとれたらいよいよ研究室見学だ。

見学の際に何を聞くかを考えておこう。私が以下のようなことをきいた。
研究内容の詳細
卒業研究で何をやらせてくれるのか
コアタイム、つまり何時から何時まで研究室にいるべきか
卒業生の就職先の詳細
入試に際してどの本を勉強すべきか

特に大事なのは本についてだ。その大学の学部生の使っている教科書と同じ教科書をやらねばとれない試験問題の場合があるので非常に重要である。これを早い段階で知るとその後の勉強を効率よくすることができる。大学入試のように範囲が一般に公開されているわけではないし、試験科目名と内容が一致していなかったりするので過去問研究は必須だ。教授に聞けば本は貸してくれるかもしれないし、過去問もくれるかもしれないので、ネットに公開されていない場合には必ずチェックすべきだろう。研究室にいる院生や学部生と話す機会も往々にしてもらえるのでそこで研究室や入試について色々と聞くのもいい。研究室の雰囲気もそれでわかるだろう。行きたい研究室がみつかって、勉強すべき範囲がわかったらあとは勉強するのみだ。頑張ろう!

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